田舎暮らし・地方移住はやめとけと言われる理由は？失敗するケースや成功できるパターンを紹介

近年、全世代で田舎移住への関心が高まっており、思い切って移住する方が増えています。

とはいえ、田舎に住んだけれど「合わなかった…」と後悔し都会へ引っ越す方が6組に1人います。離脱する原因は、田舎暮らしで陥りやすい失敗や、注意点を理解していないから。「田舎暮らしやめとけ」という言葉がいきかうケースもあります。

しかし、ネガティブな言葉に惑わされることなく、自分に田舎の環境は合うのか？を、事前に理解することが大切です！

そこで今回は、田舎暮らしは辞めておけと言われる理由と失敗・成功するパターンをご紹介します。

田舎暮らし・地方移住はやめとけと言われる理由は

田舎暮らし・地方移住はやめとけと言われる理由をまとめます。

①公共交通機関が少なく移動が不便

	運行時間	料金
電車	２時間に１本	高い
空港	(近くに無し)	－
タクシー	(街中を走らない)	安い
バス	1時間に１本	安い

田舎は、空港が近くにないため電車移動が最速の移動手段になります。

また、市内を周遊するバスは、1時間に1本の運行スケジュールなのでかなり不便。昼間でも、タクシー会社の停留所に常にタクシーがいるので、街中を走るタクシーを手を挙げて止める行為が一切できません。

また、バスやタクシーが夜に街中を走っていないので居酒屋帰りの交通手段が完全に断たれます。

②家の近くに便利なお店や大型ショッピングモールがない

田舎では、住んでいる家の近くに便利なお店や大型ショッピングモールがないことが懸念点。都会では当たり前なハイブランド店や、デパコスをわざわざ遠出しないと購入できません。

「田舎の人は、オシャレにうとい」と呼ばれる理由は、お店がないことが原因かもしれませんね。

③施設・店舗の営業時間が短い

施設や店舗の営業時間が短いことも懸念点。

深夜まで営業しているのは、総合病院や一部の居酒屋くらい。緊急性が高い施設は、24時間営業しているので心配はありませんが、娯楽施設は夜間楽しめないので不便かも。

クラブやキャバクラもないため、派手な夜遊びもできず田舎の落ち着いた地域の雰囲気が合わない方がチラホラいます。

④虫が多い

田舎は、自然に囲まれた立地なので虫が多いです。

風に乗って飛んでくるので、ベランダがクモの巣の住処になることも。

虫よけスプレーを噴射しておけば対策可能ですが、どうしても虫が苦手な方にとっては辛い毎日です。

⑤昔ながらの風習や人付き合いが面倒

田舎の昔ながらの風習や、人付き合いが面倒に思うことも。

町内会に入ると、毎年恒例の地域の祭りの準備に協力したり、体力を削る活動を強いられることも。

仕事の休日返上でボランティア活動をすると、精神的につらい時があります。慈善活動はステキですが、無理なく参加することが重要です。

⑥遊べる施設の種類が少ない

田舎に少ない施設の種類は、上記が挙げられます。

高齢者が多い地域や、離島などでは遊べる施設の種類が少ないです。一切、娯楽施設がない田舎も存在するので、楽しみたい方にとっては辛いかも。

映画館がないのに、テレビCMで最新映画が公開されたと流れるので、地元民は「見に行きたいな～」とため息をついています。

⑦車の購入が必須級になる

田舎では移動手段が限られるため、どこへ行くにも車の購入が必須級になります。

また、田舎から他県へ移動するには、電車かバスの選択肢になります。その際に１時間に１本という、ルーズな運行時間に左右されない車が断トツ便利。

ただし、車の運転が苦手な方は田舎での暮らしが難しく感じてしまいます。

田舎暮らしのメリット・地方移住の強みについて

田舎暮らしのメリットと、地方移住の強みをご紹介します。

①自然に囲まれてのびのび生活できる！空気が美味しい

田舎の立地は自然に囲まれているため、のびのびと生活できます。

朝に人が少ない公園でラジオ体操をしたり、澄んだ空に輝く星を眺めて物思いにふける時間を過ごしましょう。

空気が美味しいので毎日、身体と心をリラックスできることも魅力。森林浴でマイナスイオンを浴びられる時間は、田舎でしか味わえない至福のひと時ですよ！

②土地が広い、広々とした空間で暮らせる

田舎は土地が広いので、広々とした空間で暮らせます。

また、都会と比較して土地の購入費を安くおさえられるので、持ち家率が9割を超える田舎も存在。賃貸マンションでも、駅チカの好立地なのに、4万円を切ることも実現可能です。

また、田舎の景観に合わせて落ち着いた色合いの家具を購入する方が多いですよ！

下記の記事で木の家具の魅力を紹介しています。選ぶときにぜひ参考にしてください。

③人との距離感が近く、人の温かさを感じられる

田舎では人との距離感が近く、人の温かさを感じられます。

家の前に置いているお花の水やりの時に、ご近所さん同士であいさつをしたり、「昨日のニュース見た？」と、些細な出来事でも住民同士で共有します。

最も温かさを感じる場面は、災害や地震が発生したとき。普段から住民同士のコミュニティが盛んなので、声を掛け合い助け合う行動がみられます。

④購入できる食材が新鮮であることが多い

田舎では産地直送の野菜や、地元産の果物がスーパーに並びます。

また、個人で経営している八百屋では、破格の安さで食材を購入できます！「体に良いものは高額だ」という概念が壊れますよ。

地産地消にこだわる飲食店があり、穴場グルメが多いことも魅力。下記の記事でオススメの穴場スポットを紹介しています。飲食店を選ぶとき、ぜひ参考にしてください！

⑤都会と比べてビジネスマンが少なく、そんなストレスから解放される

田舎では、のんびりとした暮らしに満足している方が多く、お堅いビジネスを展開している傾向が少ないです。

ビジネスマンからの勧誘行為が落ち着いているので、ストレスから解放されます。

一方、都会では「稼げますよ！」とビジネスに役立ちそうな勧誘をされやすいです。人を信じることが怖くなったと語る方も少なくありません。

⑥都会とは異なった娯楽・趣味を楽しめる

田舎では、キャンプ用品や釣り竿など初期費用はかかりますが、出費が激しくない遊びを楽しめます。

入場料が発生しない近くの森や川に行き、のびのびと遊べますよ！小さい子供もアクティブに遊べるので、子育て中の家族におすすめです。

お金を節約したいカップルのデートにもおすすめです。無理なく遊びを楽しめますよ！

⑦車の運転を楽しめる

田舎は移動距離が長い山道が多く、お店が点在しているので車移動が楽しく感じます。

路地裏や小道に入り、冒険心をくすぐられるドライブができますよ！トンネルは長く、山道の中を通るルートもあるので移動時間はかかりますが、田舎は道路の整備が整っているため、快適に移動可能。

ちなみに、車が運転できない方でも市内を周遊する100円バスがあるので安心。安い運賃設定が救いです！

田舎暮らしと都会で貯金のしやすさは変わらないが、県によって異なる

田舎暮らしと都会で貯金のしやすさは変わりませんが、県によって異なってきます。

貯金・貯蓄額をまとめた都道府県ランキングです。お金の貯めやすさは、案外変わらない結果となりました。

順位	都道府県	県庁所在地	貯蓄額 (2人以上の世帯)
1位	東京都	東京	2,501
2位	愛知県	名古屋市	2,492
3位	神奈川県	横浜市	2,445
4位	千葉市	千葉市	2,420
5位	奈良県	奈良市	2,227
6位	滋賀県	大津市	2,158
7位	広島県	広島市	2,156
8位	京都府	京都市	2,148
9位	兵庫県	神戸市	2,141
10位	徳島県	徳島市	2,105
11位	静岡県	静岡市	2,086
12位	栃木県	宇都宮市	2,071
13位	三重県	津市	2,043
14位	茨木県	水戸市	2,039
15位	長野県	長野市	1,996
16位	石川県	金沢市	1,934
17位	高知県	高知市	1,901
18位	岡山県	岡山市	1,886
19位	埼玉県	さいたま市	1,874
20位	山口県	山口市	1,778
21位	富山県	富山市	1,742
22位	香川県	高松市	1,737
23位	熊本県	熊本市	1,730
24位	鳥取県	鳥取市	1,724
25位	岐阜県	岐阜市	1,691
26位	北海道	札幌市	1,689
27位	大阪府	大阪市	1,647
28位	福岡県	福岡市	1,630
29位	和歌山県	和歌山市	1,624
30位	群馬県	前橋市	1,565
31位	新潟県	新潟市	1,524
32位	山梨県	甲府市	1,457
33位	岩手県	盛岡市	1,440
34位	山形県	山形市	1,435
35位	佐賀県	佐賀市	1,383
36位	宮城県	仙台市	1,382
37位	福井県	福井市	1,352
38位	愛媛県	松山市	1,339
39位	島根県	松江市	1,312
40位	大分県	大分市	1,305
41位	長崎県	長崎市	1,249
42位	福島県	福島市	1,199
43位	青森県	青森市	1,132
44位	鹿児島県	鹿児島市	1,083
45位	宮崎県	宮崎市	1,080
46位	秋田県	秋田市	1,029
47位	沖縄県	那覇市	785

田舎は遊ぶ場所が少ないがゆえ、お金が貯まりやすいとも言えます。

筆者がおすすめする田舎は、広島県と岐阜県。広島県は、寺や観光名所があり地域全体が有名で癖がありますが、岐阜県の大半の地域は癖がないので、計画的に貯蓄計画を立てられます。

田舎に移住するなら「岐阜・滋賀・三重」付近がおすすめ

田舎に移住するなら「岐阜・滋賀・三重」付近がおすすめです。

生活費が安く貯金しやすい県であり、周辺の観光名所がオシャレなので楽しく過ごせます。インバウンドなので、求人が多く仕事もしやすいです。

その結果、人が少なすぎないので田舎のデメリットである村社会のようにプライベートがダダ漏れする心配がありません。

東京・名古屋・大阪などの都心にアクセスもしやすいので、コスパ良し。ふと、「アミューズメント施設に行きたい！旅行に行きたい！」と思った時に、旅行計画を立てやすいのは魅力的ですね。

田舎暮らし・地方移住のやり方について

田舎暮らし・地方移住のやり方について解説します。

まとめ

今回の記事はいかがでしたか？

地方移住は失敗を防ぐために事前にリサーチすることが必要です。

引っ越す前に周辺の情報を手に入れたり、実際に住んでいる方に話を聞いてみましょう。「聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥」と言いますからね！

新生活やセカンドライフの候補に、田舎暮らし・地方移住を検討いただければ幸いです！